2016年3月
落葉広葉時二次林における土壌有機態窒素の粒径分画による評価
日本森林学会大会発表データベース
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- 巻
- 127
- 号
- 開始ページ
- 633
- 終了ページ
- 633
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(その他学術会議資料等)
- DOI
- 10.11519/jfsc.127.0_633
- 出版者・発行元
- 日本森林学会
土壌における高分子有機態窒素は存在形態により微生物にたいする可給性が異なり,粒子状有機物に含まれる窒素は利用しやすいが,鉱物−有機物複合体に含まれる窒素は利用しにくいとされる。本研究では落葉広葉樹二次林を対象に,土壌窒素無機化特性の空間的なばらつきと土壌中の高分子有機態窒素の存在形態の関係を明らかにすることを目的とした。調査地は岡山県真庭市のコナラが優占する二次林であり,土壌は白亜紀後期深成岩類を母材とする褐色森林土である。40m×90m調査区内の36個の10m×10m方形区から鉱質土層表層(0-5cm)を採取し,実験室培養による純窒素無機化特性および粒径分画による有機態窒素存在形態の評価等を行った。純窒素無機化速度および純硝化速度に影響をおよぼす要因は一般化線型モデルにより解析し,AICを基準とした変数増減法による変数選択を行った。その結果,純窒素無機化速度についてはpH,粒子状有機物の窒素濃度,および鉱物−有機物複合体の炭素/窒素比を説明変数に含むモデルが選択され,純硝化速度については土壌採取時の含水比と粒子状有機物の炭素/窒素比を含むモデルが選択された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11519/jfsc.127.0_633
- CiNii Articles ID : 130005167135