2014年3月
公衆衛生看護を学ぶ学生のためのケースメソッド演習の開発とその効果に関する研究
信州公衆衛生雑誌
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- 巻
- 8
- 号
- 2
- 開始ページ
- 73
- 終了ページ
- 79
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 信州公衆衛生学会
公衆衛生看護学習のためのケースメソッド演習を開発し効果を検討した。ケースメソッドの内容は母子保健・成人保健・高齢者保健・精神保健の4分野とし、分野ごとにステップ1〜6の目標、ストーリー、課題を作成した。演習はグループごとに行い、ステップ1から順にストーリーを読み課題を解決していく方法とした。演習実施後に自記式質問票による効果測定を行い、分析対象は131名であった。調査内容4項目のうち、学習目標の達成度については「担当分野の理解」「個別・家族支援の理解」「個別・家族から集団・地域支援へのつながりの理解」「健康教育の実際と展開の理解」「保健師としての問題解決思考プロセスの理解」について85%以上が「できた」「まあできた」と回答し、「保健師活動のイメージ」は84%が「増えた」と回答した。また、課題解決能力の習得状況については「積極性」「社会性」「責任性」「情緒安定性」「コミュニケーション能力」のいずれも実施前後で有意差を認め、更に自己効力感についても実施前後で有意差を認めた。なお、自由記載について内容分析を行ったところ、「ステップを踏みながら具体的に保健師の仕事を理解する」などの7カテゴリーが抽出された。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1882-2312
- 医中誌Web ID : 2014369938
- CiNii Articles ID : 120005440154
- CiNii Books ID : AA12486936