2015年7月 - 2020年3月
食料循環系の把握に基づいた持続可能な放射能汚染対策の確立
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 15KT0023
- 体系的課題番号
- JP15KT0023
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 18,070,000円
- (直接経費)
- 13,900,000円
- (間接経費)
- 4,170,000円
水田におけるセシウムの土壌汚染度と、その水田で生産される玄米に含まれるセシウム含有量には相関関係がないという研究成果が発表された。玄米には土壌から移行する放射性物質もあるが、それに加えて、山林から容脱し用水などを通じて付加される水溶性セシウムや、圃場の有機物が分解されることで付加されるセシウムなど、作物に放射性物質が移行するプロセスは複数あることが解明された。2012年度以降継続して調査研究が行われている旧作付制限地域における試験栽培では、農産物への放射性セシウム吸収のメカニズムの解明、土壌分析と施肥設計によるセシウム低減資材の検証、移行しやすい水田環境の特定(里山、沢、地質など)が行われ、現在も検証過程にある。
これらの研究成果から、農地ごとに、放射性物質による汚染状況や土壌の特性が判明すれば、そこで生産される農産物に応じた放射性物質の吸引材の活用法等を確立できるのである。この実施のためには、各農地の放射性物質及び土成分布マップが必要となる。これは営農環境ごとのリスクの相違に基づく検査体制の構築と国レベルでの認証システムの設計に結びつける基礎研究である。このためには放射能汚染と物質循環に関する研究成果の統合が必須である。現在、農地ごとの土壌分析と作物への放射性物質移行メカニズムの解明や吸収抑制対策の実験等の個々の研究成果は各々が発表するという場合が多い。既存の研究成果を統合し、被災地で効果的に運用する仕組みが必要である。
これらの研究成果から、農地ごとに、放射性物質による汚染状況や土壌の特性が判明すれば、そこで生産される農産物に応じた放射性物質の吸引材の活用法等を確立できるのである。この実施のためには、各農地の放射性物質及び土成分布マップが必要となる。これは営農環境ごとのリスクの相違に基づく検査体制の構築と国レベルでの認証システムの設計に結びつける基礎研究である。このためには放射能汚染と物質循環に関する研究成果の統合が必須である。現在、農地ごとの土壌分析と作物への放射性物質移行メカニズムの解明や吸収抑制対策の実験等の個々の研究成果は各々が発表するという場合が多い。既存の研究成果を統合し、被災地で効果的に運用する仕組みが必要である。
- ID情報
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- 課題番号 : 15KT0023
- 体系的課題番号 : JP15KT0023
この研究課題の成果一覧
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MISC
1-
協同組合研究 = Journal of co-operative studies 35(1) 13-20 2015年12月 招待有り