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2013年4月

石川県におけるマルチキャビティコンテナ苗の植栽コスト事例 : スギ・クロマツ

石川県農林総合研究センター林業試験場研究報告 = Bulletin of the Ishikawa Agriculture and Forestry Research Center Forestry Experiment Station
  • 小倉 晃
  • ,
  • 千木 容
  • ,
  • 小谷 二郎
  • ,
  • 池田 虎三
  • ,
  • 間明 弘光

45
開始ページ
20
終了ページ
22
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
石川県農林総合研究センター林業試験場

現在,木材価格の低迷により林業経営の持続が困難な状況であるが,持続可能な林業経営のためには,伐期に達した林分を伐採し,再造林する必要がある。「いしかわ森林・林業・木材産業振興ビジョン2011」(石川県,2011)のスギの再造林低コストモデルによると,植林から50年生までを育てるのに1ヘクタールあたり,300万円以上必要とし,その内の6割以上が初期の保育に必要とされる。つまり,植栽や下刈りなどに経費が多く必要とされる。これまで,伐採や搬出に関しては高性能林業機械の普及や路網の整備によって低コスト化が進んでいるが,植栽や初期の保育コスト削減については,低コスト化がほとんど進んでいないのが現状である。しかし,全国的には再造林の省力化・低コスト化に向けて研究や調査が取り組まれつつある(中村,2012)。これらの研究・調査事例の内,マルチキャビティコンテナ苗を利用した取組が,全国各地で進められつつある(山川ら,2013)。そこで,石川県でもマルチキャビティコンテナ苗による省力化・低コスト化を図るため,帯状伐採を行ったスギ林でスギのマルチキャビティコンテナ苗の植栽作業工程について検討した。また,石川県は海岸線が長く,マツクイムシ被害も多いことから,海岸林にクロマツを植栽することが盛んに行われている。クロマツは深根性であることから,根切を行わないマルチキャビティコンテナを利用したクロマツの苗作りは,従来の裸苗に比べ非常に有効であると考えられることから,海岸林造成のためのクロマツのマルチキャビティコンテナ苗の植栽作業工程コストについても検討した。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120005861959
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12591839
URL
http://id.ndl.go.jp/bib/024954733
URL
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010870228 本文へのリンクあり
ID情報
  • ISSN : 2187-4840
  • CiNii Articles ID : 120005861959
  • CiNii Books ID : AA12591839

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