2015年 - 2016年
直鎖型ポリユビキチン鎖合成の構造的基盤の解明
文部科学省 科学研究費補助金(新学術領域研究(研究領域提案型)) 新学術領域研究(研究領域提案型)
- 課題番号
- 15H01182
- 体系的課題番号
- JP15H01182
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,810,000円
- (直接経費)
- 3,700,000円
- (間接経費)
- 1,110,000円
- 資金種別
- 競争的資金
ポリユビキチン(Ub)鎖による修飾はタンパク質の分解のみならず、様々な細胞内事象に関わり、重要な役割を果たす。ポリUb鎖には、よく知られた「タンパク質分解」のシグナルとなるLys48型以外に7種あり、それぞれのUb鎖が持つ生物学的な「意味」は異なるとされる。ポリUb鎖の中でも、Lys48型やLys63型については、研究が進んでおり、Ub鎖合成に与る酵素や、それらを認識する下流因子が同定され、多くの知見が得られている。一方で、他の結合型のポリUb鎖については、まだ未解明の部分も多い。ポリUb鎖のうち、直鎖型のものは、NF-κB活性化に至るシグナル伝達経路で重要な役割を果たす。
本課題では、この直鎖型Ub鎖の合成に与るユビキチンリガーゼ、LUBAC(Linear UBiquitin chain Assembly Complex)のUb鎖伸長機構の解明を目指し、構造生物学的研究を行った。
LUBACはHOIL-1L、HOIP、SHARPINの三つのタンパク質からなる複合体である。この三者からなる複合体がどのようにして形成されているのか、そして、HOIPの触媒ドメインが、この全体構造の中でどのように配置され、その活性が制御されているのかは未解明のままである。HOIPとHOIL-1L、SHARPINの間の複合体形成ではUBL-UBA相互作用が重要である。我々はこの相互作用の詳細を解明するために、X線結晶構造解析を行った。その結果、三者複合体の形成基盤となる領域の結晶構造の決定に成功し、その相互作用を原子分解能で解明することに成功した。
本課題では、この直鎖型Ub鎖の合成に与るユビキチンリガーゼ、LUBAC(Linear UBiquitin chain Assembly Complex)のUb鎖伸長機構の解明を目指し、構造生物学的研究を行った。
LUBACはHOIL-1L、HOIP、SHARPINの三つのタンパク質からなる複合体である。この三者からなる複合体がどのようにして形成されているのか、そして、HOIPの触媒ドメインが、この全体構造の中でどのように配置され、その活性が制御されているのかは未解明のままである。HOIPとHOIL-1L、SHARPINの間の複合体形成ではUBL-UBA相互作用が重要である。我々はこの相互作用の詳細を解明するために、X線結晶構造解析を行った。その結果、三者複合体の形成基盤となる領域の結晶構造の決定に成功し、その相互作用を原子分解能で解明することに成功した。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 15H01182
- 体系的課題番号 : JP15H01182