2013年4月 - 2016年3月
酸化ストレスが精神疾患病態生理に果たす機能的重要性の解明;うつ病の敵か、味方か?
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
①発生初期における酸化ストレス曝露は将来の脳脆弱性につながる。一方、成熟脳に対する酸化ストレスの影響については、これまで殆ど検討されていかった。我々は、薬理学的に一過性のマイルドな酸化ストレスを急性あるいは慢性にラットに負荷し、認知機能や意思決定に対する影響を検討した。その結果、慢性CHX負荷は、うつ病などの特定の精神疾患の表現系を模倣しなかったが、複数の行動指標に長期的な影響を与えることを確認した。
②CHXをコカインと同日に慢性投与したところ、投与終了3週間後に常同行動のみ増強した。この増強には個体差がなかった。従ってCHX同日負荷はコカイン依存を促進する作用があると考えられた。
②CHXをコカインと同日に慢性投与したところ、投与終了3週間後に常同行動のみ増強した。この増強には個体差がなかった。従ってCHX同日負荷はコカイン依存を促進する作用があると考えられた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 25461727
- 体系的課題番号 : JP25461727