MISC

2010年5月

ヨウ素129から推定した日本海の海水循環

第12回AMSシンポジウム報告集
  • 鈴木 崇史
  • ,
  • 皆川 昌幸*
  • ,
  • 甲 昭二
  • ,
  • 外川 織彦

開始ページ
69
終了ページ
72
記述言語
日本語
掲載種別

原子力利用によって放出された$^{129}$Iは、日本海の海水循環を考察するうえで有効なトレーサーであると考えられる。そこで、日本海における$^{129}$I濃度の水平及び鉛直分布を明らかにした。表面海水中の濃度レベルは核実験による濃度レベルより高かった。これは欧州及び米国の再処理工場から放出された$^{129}$Iが飛来してきたものだと考えられる。日本海底層水(JSBW)では人為起源$^{129}$Iが観測された。この観測された人為起源$^{129}$Iの濃度レベルからJSBWのturnover timeとpotential formation rateを見積もった。結果はそれぞれ180$\sim$210年と(3.9$\sim$4.6)$\times$10$^{12}$ m$^{3}$/yrであった。また本発表では国際原子力機関海洋環境研究所で行われた海水中の$^{129}$I相互比較検定において青森研究開発センターで測定した結果が推奨値の範囲内に入っており、良い精度及び正確さを持って測定したことも併せて報告する。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5024981

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