講演・口頭発表等

2018年5月27日

[P-154] 中学校家庭科における洗濯教材開発

一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
  • 都甲 由紀子
  • ,
  • 財津 庸子
  • ,
  • 佐藤 結衣
  • ,
  • 佐藤 綾

開催年月日
2018年5月25日 - 2018年5月27日
記述言語
日本語
会議種別
ポスター発表
主催者
日本家政学会
開催地
東京都豊島区(日本女子大学)

目的
本研究では,中学校家庭科における衣服の手入れの内容において,蛍光増白剤と各種染料を用いることで,洗濯する意義について考えさせ,衣服の素材に応じて手入れをする必要性を理解させる教材開発及び授業実践をし,その教育効果を検証することを目的とする。

方法
1.授業実践で生徒に見せる染色布の染色条件を決める実験をして絹布を染色した。
2.洗剤溶液の蛍光発光を観察する条件を検討するために実験した。
3.2016年11月24日第3校時に中学1年生40名を対象として授業実践をした。染色した布を提示し,それぞれの染料のクイズをして,蛍光増白剤入りの洗剤で洗濯した布と未洗濯布を示し,蛍光を確認した。蛍光増白剤の科学を解説し,洗剤の蛍光を観察する実験をした。蛍光増白剤は白く見せるため色を付けていることを理解した上で,そもそも洗濯は何のためにするのか,洗濯の意義について考えた。衣服の色や素材に応じた手入れをすることの重要性についてまとめた。

結果
1.授業前後のアンケートで,衣服の素材に応じて使う洗剤を選びたいかという設問に対して,授業前に洗剤を使い分けたいと思っている生徒は半数以下であったが,授業後には97%になった。
2.授業後の自由記述の感想には蛍光増白剤の働き,洗濯方法の理解,衣服の手入れや染色への興味関心などが反映された。
3.これからの衣生活についての記述も多く見られ,主体的に学ぼうとする姿勢や自ら洗濯する意欲が示された。

リンク情報
共同研究・競争的資金等の研究課題
中学校技術・家庭科(家庭分野)の指導における界面活性剤・蛍光増白剤を題材とした教材開発・授業実践
共同研究・競争的資金等の研究課題
中学校家庭科における衣生活教育の充実と教材開発 附属中学校との連携研究
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007420780