2018年9月
大分県中津市に生息するアカニシによる貝紫の染色性 : 探究型学習の教材開発に向けた試み
大分大学教育学部研究紀要
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回数 : 64
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- 巻
- 40
- 号
- 1
- 開始ページ
- 159
- 終了ページ
- 165
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 大分大学教育学部
アクキガイ科の巻貝は,古代フェニキア人により貝紫の染料として使われた。中津の干潟では,アクキガイ科のアカニシが採れる。アカニシの鰓下腺には6,6’-ジブロモインジゴという色素があり,建染め染料に分類される。2017年7月にアカニシ染色実験を実施した。アカニシから鰓下腺を取り出し,ミキサーにかけてペースト状にして日光にさらし,発色させて染料とした。屋外において化学建ての染色をしたところ,光の照射によりジブロモインジゴの脱臭素化でインジゴになり,紫ではなく青く染まった。2018年2月,冷凍保存した染料を用い,暗い実験室において再度同条件で実験したところ,紫に染まった。染色実験の結果は,中津で育つアカニシを起点とした探究型学習の教材開発に向けた基礎資料となった。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/40021693239
- URL
- https://cir.nii.ac.jp/crid/1390290701683061632 本文へのリンクあり
- ID情報
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- ISSN : 2424-0680
- CiNii Articles ID : 40021693239
- identifiers.cinii_nr_id : 9000398622000