論文

査読有り
2019年3月

生殖補助医療後妊娠と一般不妊治療後妊娠における妊娠初期血清hCG値の比較検討

日本受精着床学会雑誌
  • 伊藤 歩
  • ,
  • 片桐 由起子
  • ,
  • 福田 雄介
  • ,
  • 力武 崇之
  • ,
  • 森山 梓
  • ,
  • 北村 衛
  • ,
  • 宗 晶子
  • ,
  • 土屋 雄彦
  • ,
  • 森田 峰人

36
1
開始ページ
23
終了ページ
27
記述言語
日本語
掲載種別

生殖補助医療(ART)後妊娠の血清ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)値と一般不妊治療後妊娠の血清hCG値を比較検討した。ART 56周期、一般不妊治療45周期を対象とし、妊娠4週、5週、6週の血清hCG値を比較した。さらに、この2群の血清hCG値よりROC曲線を作成し、左上隅に最も近い点を妊娠継続の可否のカットオフ値として算出した。血清hCG中央値は、ART周期で246mIU/ml(4週)、5000mIU/ml(5週)、27926mIU/ml(6週)、一般不妊治療周期で1626mIU/ml(4週)、10386mIU/ml(5週)、30585mIU/ml(6週)であり、妊娠4週、5週ではART周期で一般不妊治療周期と比較し、有意に低値であった。妊娠6週では、ART周期、一般不妊治療周期間で有意な差は認められなかった。血清hCG値による妊娠継続可否のカットオフ値は、ART周期において妊娠4週が187mIU/ml、妊娠5週が3191mIU/ml、妊娠6週が9894mIU/mlであり、一般不妊治療周期において妊娠4週が444mIU/ml、妊娠5週が4039mIU/ml、妊娠6週が22894mIU/mlであった。

ID情報
  • ISSN : 0914-6776

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