川本 徹

　専門は映像文化史です。

　研究開始時から関心を寄せてきたのは、アメリカ映画と19世紀文化の関係です。20世紀に入る直前まで映画は存在しませんでしたが、映画の発明につながるさまざまなテクノロジーや思想・文化は19世紀に花開きました。また、19世紀はアメリカ映画が題材としてとくに好んできた時代でもあります。この時代を軸にアメリカ映画を再考し、新たな映像文化論を構築したいと考えています。

　以上の視点から、これまでに『荒野のオデュッセイア　西部劇映画論』と『フロンティアをこえて　ニュー・ウェスタン映画論』という2冊の書籍を上梓しました。現在は、アメリカ文化史の視点から、ピクサー・アニメーションの研究もおこなっています。