論文

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2020年7月

生体腎ドナーにおける精神・心理的な問題と介入

日本臨床腎移植学会雑誌
  • 岡田 剛史

8
1
開始ページ
10
終了ページ
14
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本臨床腎移植学会

生体臓器移植においてドナーの移植後の身体的・精神的Quality of Life(QOL)は比較的良好であるとされるが、一部のドナーでは抑うつ・不安などの精神的問題を生じることが報告されている。ドナーの精神的QOLに影響を与える要因として、レシピエントの転帰、家族のサポート体制、臓器提供までの期間、臓器提供の意思決定における自己決定感などが報告されている。ドナーに対するメンタルサポートとして、精神・心理的な転帰が不良であると予測されるドナーに対する介入を行うとともに、移植前にドナーの抱える葛藤を本人に認識させることが移植後の精神・心理的転帰の改善に寄与すると考えられる。ドナーの自発的意思決定確認のための第三者面接が行われており、この場で葛藤の表出を促すとともに、日頃より移植スタッフと精神・心理職が連携し、多職種でサポートをすることが好ましい。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 2187-9907
  • 医中誌Web ID : U806480002

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