2014年4月 - 2019年3月
ヒトiPS細胞のヒツジ胎子肝臓内における造血系分化誘導を促す幹細胞ニッチの解析
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
我々はこれまでに、サルES細胞を初期分化誘導後にヒツジ子宮内胎子に移植して、目的とする造血系組織に分化誘導することに成功している。本研究では、ヒトiPS細胞を用いて、ヒツジ胎子内で造血系に正確かつ効率的に分化誘導する条件を検討した。その結果、敷石状の形態的特徴を有する中胚葉系初期分化細胞を胎齢50~60日のヒツジ胎子の肝臓へ移植した際に、最も効率的に造血系キメラを獲られることが明らかとなった。生着したヒト細胞の長期生着について継続的に解析した結果、少なくとも4年以上の長期に渡って、ヒツジ骨髄中にヒト造血系細胞の存在が確認された。造血系幹細胞ニッチの詳細については、現在解析中である。
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- 課題番号 : 26501002
- 体系的課題番号 : JP26501002