MISC

2019年

マツタケシロ近傍における土壌呼吸速度と根圏の生物・非生物的特徴

日本森林学会大会発表データベース
  • 黒河内 寛之
  • 益守 眞也
  • 浅川 修一
  • 丹下 健
  • 寺本 宗正
  • 阿部 有希子
  • 久保 光
  • 吉武 和敏
  • 藤岡 薫子
  • 長谷川 智春
  • 戸﨑 寛太
  • 梁 乃申
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開始ページ
476
終了ページ
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11519/jfsc.130.0_476
出版者・発行元
日本森林学会

<p>マツタケの子実体(松茸)は、その菌糸と菌根が高密度で分布する場所(シロ)から発生することが多い。松茸が発生する林(松茸山)では、一般的にシロが点在する。松茸の発生量はシロごとに異なるが、その差異を主に土壌呼吸速度の差の観点から解析した。長野県伊那市の松茸山で、3つのシロ(シロA、B、C)を調査対象とした。シロ間は10m以上離れていた。各シロにおいて、シロから進行方向側に50 cm(シロ外)、シロの真上(シロ上)、シロの進行方向の逆側に50cm(シロ内)の場所にそれぞれ3~4か所ずつ直径30cmの計測地点を設けて、土壌呼吸速度、松茸発生本数、土壌の化学性・生物性を調べた。2018年9月-10月に計測地点から発生した松茸本数の合計はシロAで7本、シロBで18本、シロCで1本であった。2018年6月に測定した土壌呼吸速度はシロ上で平均6.9[μmol CO2 m-2 s-1]で、シロ内(平均4.1)やシロ外(平均4.0)より高く、特にシロBではシロ上の土壌呼吸速度が平均11.3と有意に高い値を示した。土壌呼吸速度測定後にも松茸が発生しており、より多くの松茸を発生させる活発なシロであるか否かの判断に、土壌呼吸速度計測は非破壊的手法として利用できる可能性がある。</p>

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11519/jfsc.130.0_476
CiNii Research
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390845713066421760?lang=ja
URL
http://ci.nii.ac.jp/naid/130007645617
ID情報
  • DOI : 10.11519/jfsc.130.0_476
  • CiNii Articles ID : 130007645617
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000402465561
  • CiNii Research ID : 1390845713066421760

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