2020年4月 - 2023年3月
腰痛予防対策指針をふまえた看護基礎教育における移動技術教育プログラムの普及と実装
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)(一般)
- 課題番号
- 20K10662
- 体系的課題番号
- JP20K10662
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 4,290,000円
- (直接経費)
- 3,300,000円
- (間接経費)
- 990,000円
- 資金種別
- 競争的資金
本研究は、看護基礎教育において「職場における腰痛予防対策指針(2013年厚生労働省)」に基づく移動技術教育プログラムの普及と実装を目的としている。2年目である2021年度は、腰痛予防対策のために「用具を使用した移動技術に関するエビデンスおよび方法の知識」をQ&A冊子として整理し、webでの公開を開始した。合わせて「用具を使用した移動技術教材動画」を8本作成しYouTube配信を開始した。これらは日本看護技術学会のホームページを拠点として公開を開始したが、次年度には移動技術教育情報を配信するプラットホームを開設し、そこから配信する予定である。
一方、これらの「用具を使用した移動技術Q&A冊子と動画」を用いて、全国の看護教員向けのオンライン研修会を2回実施した。参加者数は合計60名程度であるが、参加者評価では「たいへんよい」の評価が多数をしめた。
さらに、用具を使用した移動技術教育の普及活動に関する診断的・形成的評価を目的に、全国7大学の看護学生4年生を対象に、移動技術教育に関するweb実態調査を行った。結果、161名からの回答が得られ、腰痛経験の実態、腰痛予防の対策の有無、ボディメカニクスの知識、ノーリフト原則の知識、用具の使用状況についての実態を明らかにした。学生のうち約2割が腰痛を持ち、約半数が腰痛予防の対策を取っていることが分かった。ボディメカニクスの知識はほぼ100%の学生が持っている一方、ノーリフティング原則の知識は2割の者しか知っていなかった。ただし、用具の使用経験は約半数はあることから、用具使用とノーリフティング原則の意図がつながって理解されていないことが推察された。したがって、今後の教育において、用具を使用した移動技術の教育とともにノーリフティング原則の知識を含めた教育が必要と考えられた。この結果は、次年度の研究活動に反映していく予定である。
一方、これらの「用具を使用した移動技術Q&A冊子と動画」を用いて、全国の看護教員向けのオンライン研修会を2回実施した。参加者数は合計60名程度であるが、参加者評価では「たいへんよい」の評価が多数をしめた。
さらに、用具を使用した移動技術教育の普及活動に関する診断的・形成的評価を目的に、全国7大学の看護学生4年生を対象に、移動技術教育に関するweb実態調査を行った。結果、161名からの回答が得られ、腰痛経験の実態、腰痛予防の対策の有無、ボディメカニクスの知識、ノーリフト原則の知識、用具の使用状況についての実態を明らかにした。学生のうち約2割が腰痛を持ち、約半数が腰痛予防の対策を取っていることが分かった。ボディメカニクスの知識はほぼ100%の学生が持っている一方、ノーリフティング原則の知識は2割の者しか知っていなかった。ただし、用具の使用経験は約半数はあることから、用具使用とノーリフティング原則の意図がつながって理解されていないことが推察された。したがって、今後の教育において、用具を使用した移動技術の教育とともにノーリフティング原則の知識を含めた教育が必要と考えられた。この結果は、次年度の研究活動に反映していく予定である。
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 20K10662
- 体系的課題番号 : JP20K10662