2018年4月
CR型TKAにおける脛骨骨切り高位とPCL温存についての検討
JOSKAS
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- 巻
- 43
- 号
- 2
- 開始ページ
- 382
- 終了ページ
- 383
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会
内側型変形性膝関節症の診断にてCruciate retaining型TKAを施行した49膝(男性9膝、女性40膝、平均74.3歳)を対象に、脛骨骨切り高位と後十字靱帯(PCL)の温存について検討した。骨切り高位として、腓骨頭頂部で骨切りする腓骨頭群、外側関節面から10mmで骨切りする10mm群、10mm群から2mm分の軟骨の厚さを加味して外側軟骨下骨を8mm骨切りする8mm群、medial bottomで骨切りする内側群の4群を設定した。PCLの温存についての判定は3D-CTを用い、PCL付着部陥凹部が確認できる場合をPCL温存、完全に消失している場合をPCL消失と判定した。PCL消失率は腓骨頭群が22%、10mm群が47%、8mm群が16%、内側群が16%であった。PCL残存率は腓骨頭群が44%、10mm群が27%、8mm群が48%、内側群が59%であった。残存率においても10mm群で有意にPCL残存率が低かった。外側関節面を骨切りの基準にする際、外側関節面に変性を認める症例ではPCLの消失に注意が必要と思われた。
- ID情報
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- ISSN : 1884-8842
- 医中誌Web ID : 2018307739