2018年4月 - 2022年3月
VR技術を利用した発達障害児・者の対人コミュニケーションスキル向上システムの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究はVR技術を利用した発達障害児・者の対人コミュニケーション支援システムを構築することと,機械学習を用いたコミュニケーション時の感情推定,特に社会的感情(ここで社会的感情とは,特定の文化圏において,バーバル,ノンバーバル情報を提示したとき,他者が提示された情報から受け取る可能性が高い感情,曖昧ではあるがある程度共通認識のある感情表現情報のことを指す)の測定を目的としている.
本年度の当初目標は後者の社会感情測定精度を向上させるために,音声対話コーパスに社会感情情報のラベリングを行い,そのデータを教師データとして深層学習を行うアプローチで研究を進めた.一方で,現在の社会情勢もあり,多くの被験者実験を行うことができなかったため,十分な学習データを得ることができておらず,十分な精度を得るに至っていない状況である.
次に,前者の支援システムのハードウェア基盤作成のため,一昨年度より自転車型移動デバイスの構築を進めている.本システムの目的は,VR空間を移動するのに自然な状況を作り出すことと,様々な方向を移動する際に被験者の視線方向を計測し,どの点に着目しているのかを発達障害者と定型発達者で比較することも目的としている.昨年度で移動体デバイスの基盤は構築できているため,今年度は特に視線方向の差異についての研究をすすめた.本課題についても,被験者実験を行うことが難しく,数名の被験者での結果であるが,現時点では個人差が大きく,今後データ処理方法等の検討を進めていく予定である.
本年度の当初目標は後者の社会感情測定精度を向上させるために,音声対話コーパスに社会感情情報のラベリングを行い,そのデータを教師データとして深層学習を行うアプローチで研究を進めた.一方で,現在の社会情勢もあり,多くの被験者実験を行うことができなかったため,十分な学習データを得ることができておらず,十分な精度を得るに至っていない状況である.
次に,前者の支援システムのハードウェア基盤作成のため,一昨年度より自転車型移動デバイスの構築を進めている.本システムの目的は,VR空間を移動するのに自然な状況を作り出すことと,様々な方向を移動する際に被験者の視線方向を計測し,どの点に着目しているのかを発達障害者と定型発達者で比較することも目的としている.昨年度で移動体デバイスの基盤は構築できているため,今年度は特に視線方向の差異についての研究をすすめた.本課題についても,被験者実験を行うことが難しく,数名の被験者での結果であるが,現時点では個人差が大きく,今後データ処理方法等の検討を進めていく予定である.
- ID情報
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- 課題番号 : 18K11416
- 体系的番号 : JP18K11416
この研究課題の成果一覧
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論文
6-
Journal of Robotics and Mechatronics 35(6) 1532-1539 2023年12月20日 査読有り筆頭著者責任著者
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Journal of Robotics and Mechatronics 35(2) 380-386 2023年4月20日 査読有り最終著者責任著者
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Proc. JSST2022 307-310 2022年9月 査読有り
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Journal of Robotics and Mechatronics 32(6) 1211-1218 2020年12月20日 査読有り筆頭著者責任著者
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Journal of Robotics and Mechatronics 32(2) 459-468 2020年4月20日 査読有り筆頭著者責任著者
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2019 IEEE International Conference on Advanced Robotics and its Social Impacts (ARSO) 25-27 2019年10月 査読有り筆頭著者責任著者