論文

2016年12月

円皮鍼刺激が片脚立位の重心動揺に及ぼす影響 下腿部と体幹部との比較

Journal of Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences
  • 藤本 英樹
  • ,
  • 高橋 康輝
  • ,
  • 木村 友昭
  • ,
  • 坂井 友実

8
開始ページ
1
終了ページ
7
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
東京有明医療大学

【目的】本研究の目的は、下腿部及び体幹部への円皮鍼が片脚立位における重心動揺に及ぼす影響を検討することである。【方法】被験者は、健常成人7名(平均25.1±6.9歳、男性4名、女性3名)とした。研究のデザインは、円皮鍼を貼付しない条件(以下、コントロール条件)と測定前に下腿部に円皮鍼を貼付する条件(以下、下腿部刺激条件)及び体幹部に円皮鍼を貼付する条件(以下、体幹部刺激条件)の3条件を設定し、同一被験者が1週間以上の間隔を空け、3回の条件に参加するクロスオーバー法とした。片脚立位による重心動揺はフォースプレートを用い、30秒間を評価した。評価項目は、外周面積、矩形面積、実効値面積、総軌跡長、単位軌跡長、単位面積軌跡長の計6項目とした。円皮鍼は、下腿部刺激条件で被験側の長・短腓骨筋、前脛骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、体幹部刺激条件では、左右の内外腹斜筋、脊柱起立筋に貼付した。【結果】総軌跡長はコントロール条件で734.55±150.17(cm)、下腿部刺激条件で689.39±155.29(cm)であり、下腿部刺激条件で有意に低値を示した(p<0.05)。単位軌跡長は、コントロール条件で24.50±0.36(cm/sec)、下腿部刺激条件で22.97±0.85(cm/sec)であり、下腿部刺激条件で有意に低値を示した(p<0.05)。【考察・結語】体幹部より下腿部への円皮鍼刺激が重心動揺に影響を与える可能性が示唆された。(著者抄録)

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/120006250135
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12482844
URL
http://id.nii.ac.jp/1310/00000027/
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2017238266
ID情報
  • ISSN : 2186-3067
  • 医中誌Web ID : 2017238266
  • CiNii Articles ID : 120006250135
  • CiNii Books ID : AA12482844

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