共同研究・競争的資金等の研究課題

2009年4月 - 2012年3月

地域貿易協定の重複・並列がもたらす制度的諸問題への対応策の研究

日本学術振興会  科学研究費補助金(若手研究(B))  若手研究(B)

課題番号
21730038
担当区分
研究代表者
配分額
(総額)
3,640,000円
(直接経費)
2,800,000円
(間接経費)
840,000円
資金種別
競争的資金

本研究の目的は、自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の形をとる地域貿易協定(RTA)が重層的に締結されることに伴って生じる内在的問題について実証的に分析し、進行中のWTOドーハラウンド交渉に対して我が国政府及び産業界がとりうる方策を検討することにあった。主要なEPA交渉やWTOドーハラウンド交渉にあまり進捗がみられなかったものの、あらかじめ研究計画段階で交付申請書において想定していた「研究が当初計画どおりに進まない場合にとりうる対応」の範囲内で重心移動を行うことでもって対応しつつ、研究の取りまとめを行った。具体的内容としては、第1に、経済統合の深化を続ける先進的RTAの一つであるEUにおいて、新規加盟の前と後とでアンチダンピング措置にかかわる法制や運用に変化がみられるか検討した。関連して、EUのアザラシ禁輸措置のWTO協定適合性に関する分析を刊行した(後掲論文1点目参照)。また、EUと日本の間のEPAに関する制度的問題について分析した(後掲「学会発表」参照)。第2に、近年RTA交渉においていわゆるISD条項に関連して大きな関心が寄せられている国際投資仲裁について最新の研究動向を再確認し、分析を加えた(後掲「論文」3本目参照)。第3に、RTAとWTOに共通する課題として、国際義務の迂回防止に関する問題に光を当て、法的対応を検討した(後掲「論文」2本目参照)。これらの分...

リンク情報
URL
http://kaken.nii.ac.jp/d/p/21730038.ja.html
ID情報
  • 課題番号 : 21730038