2017年
メソ気象モデルを用いた台風1418・1419号による高潮および副振動の再現計算
土木学会論文集B2(海岸工学)
- ,
- 巻
- 73
- 号
- 2
- 開始ページ
- I_265
- 終了ページ
- I_270
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.2208/kaigan.73.I_265
- 出版者・発行元
- 公益社団法人 土木学会
東京湾における副振動発生要因について,6時間周期の副振動が発生した2014年台風18号と,類似した経路を取りつつも顕著な副振動が発生しなかった2014年台風19号をテストケースとして検討した.気象庁が提供するメソ気象モデルGPVを気象外力として,海洋モデルROMSによる高潮再現計算を実施したところ,両事例ともに時系列変化を精度よく再現できた.潮位偏差の計算値と観測値に対してスペクトル解析を実施したところ,台風18号では東京湾の固有周期付近でピークが確認された.さらにフェーズは湾口と湾奥部で0に近く,コヒーレンスも固有周期付近で1に近かった.一方,海面応力と海面更正気圧にスペクトル解析を実施したところ,固有周期付近でピークは確認されなかった.EOF解析を実施したところ,潮位偏差と気象場の空間変動に対応関係が確認され,水面勾配の形成と時間変化が副振動励起に影響する可能性が示唆された.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2208/kaigan.73.I_265
- ISSN : 1884-2399
- CiNii Articles ID : 130006171779