共同研究・競争的資金等の研究課題

2016年4月 - 2020年3月

海岸観光地の地震津波発生時における対観光者リスクマネジメントに関する研究

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
16K02080
体系的課題番号
JP16K02080
配分額
(総額)
4,420,000円
(直接経費)
3,400,000円
(間接経費)
1,020,000円

これまでに相模湾沿岸各自治体における津波防災対策に関する観光および防災担当課へのヒアリング、ハザードマップの現状比較、過去の(特に鎌倉市)震災時の観光関連事業者の対応のレビューなどを積み重ねてきた。その結果、自治体による対策の限界や矛盾などを指摘することができた。2018年度の一つの成果は、自治体調査の結果を論文化して都市計画学会に投稿したことである。
2018年度は、「観光者および観光事業者が現場で地震に遭遇した時にどのように対応するのか」という研究計画3に挙げた調査を実施した。由比ヶ浜(鎌倉市)、片瀬西浜(藤沢市)、サザンビーチ(茅ヶ崎市)の3箇所において、海開き後の日曜日に来訪した海岸利用者に対する対面アンケート調査を同時並行で行った。各海水浴場にて100名(一部超過)に対する回答を得ることができた。その結果、海水浴場によって来訪者属性が異なり、それに伴ってリスク意識も異なることなどが把握された。由比ヶ浜では海水浴場の海の家に対するヒアリング調査を行なった。アルバイトに現場を任せている店舗はリスク管理が整っていないことが明らかとなった。本調査の取りまとめは、2019年度に行うこととなった。
前年度までに実施した津波避難シミュレーションのバージョンアップ、鎌倉を題材とした津波避難シミュレーション、観光事業者の震災時の避難誘導意識調査、自治体の観光防災計画の分析、スマトラ沖地震のその後のフォローアップなどを個々の研究者が継続しており、これらが本研究の総合的な成果となっている。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16K02080
ID情報
  • 課題番号 : 16K02080
  • 体系的課題番号 : JP16K02080

この研究課題の成果一覧

論文

  1

MISC

  2

講演・口頭発表等

  2