2015年4月 - 2019年3月
不安定核の陽子中性子分布で解明する中性子核物質の状態方程式
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究(A) 若手研究(A)
核物質の状態方程式(EOS)の解明を目指す実験的研究である。特に対称エネルギーと呼ばれる、陽子・中性子の非対称度に依存する項は原子核の中性子スキン厚と強い相関があることが知られており、我々は陽子弾性散乱測定から正確な密度分布及び中性子スキン厚を決定する手法を確立してきた。本研究ではこの手法をより大きな中性子スキンを持つと見込まれる非対称度の大きい不安定核へ展開し、理研RIBFにおいて錫132の逆運動学陽子弾性散乱を測定することに初めて成功した。また、新しいEOS研究手法を密度分布の系統変化や、クラスター発現の観点から展開することが可能となった。
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- 課題番号 : 15H05451
- 体系的課題番号 : JP15H05451