共同研究・競争的資金等の研究課題

2018年4月 - 2021年3月

研究者による教員防災教育のモデルケースの展開

日本学術振興会  科学研究費助成事業 若手研究  若手研究

課題番号
18K13149
体系的課題番号
JP18K13149
配分額
(総額)
4,160,000円
(直接経費)
3,200,000円
(間接経費)
960,000円

自然災害に関する専門的な知識を持つ研究者が、積極的に教員に対する防災教育を展開・持続させる仕組みを実践するために、全国の学校ならびに教育委員会を対象にアンケート調査を実施した。学校現場の防災対策事情を把握し課題を整理することが目的であった。その結果、行政と所管学校との繋がりや相互の働きかけ合いが不足している面がみられ、そのために発災時に防災マニュアルが機能しない可能性を指摘した。
また、出張授業による講義を行った。その中で、生徒へ課題を家に持ちかえらせるなどし、学校から家庭や地域へ災害に対する知識を還元できるよう工夫をした。課題は、過去自分の住んでいる地域で発生した災害の具体的な被害について調べてきてもらうもので、最終的にはグループ討論の形式をとり、アンケートをとって、学習評価にもつなげた。
さらに、本課題の中で、各学校に整備されている防災に関する危機管理マニュアルの効率的な管理・運用を目指すためには、紙媒体の防災に関するマニュアルをデジタル化する研究をスタートさせることも有用であることに気づいた。今後は、発災時に教員のとるべき行動をシミュレーションするなど、避難訓練にも有効なアプリ開発にも力を入れていきたい。
最後に、環境探究学研究会という任意団体を立ち上げ、研究者と教員が直接的につながり、例えば最新の災害科学の知見など多くを学校現場に発信する仕組みを整えた。

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-18K13149
ID情報
  • 課題番号 : 18K13149
  • 体系的課題番号 : JP18K13149