Research Projects

Apr, 2021 - Mar, 2022

坂道走行時の経済性を最適化するフォームの解明:筋・腱の力発揮メカニズムに着目して

日本学術振興会  科学研究費助成事業 特別研究員奨励費  特別研究員奨励費

Grant number
21J10697
Japan Grant Number (JGN)
JP21J10697
Grant amount
(Total)
1,500,000 Japanese Yen
(Direct funding)
1,500,000 Japanese Yen
(Indirect funding)
0 Japanese Yen

本研究はヒト長距離走のパフォーマンスを向上させる走行フォームの解明を目指し、筋・腱の伸縮動態の観点からアプローチすることを目的とした。特に、下肢筋群の中でも走行中の力発揮への貢献度が高いとされている足関節底屈筋の力発揮動態について、走行フォーム構成要素(接地パターン、ピッチ、体幹前傾)との関係を明らかにし、またその関係が走路傾斜の違いにおいても適用されるかを検討した。今年度は研究計画1に該当する「平地走行におけるフォーム変容と筋・腱のエネルギー産生、筋活動量、脚スティフネスとの関係」について進めた。健常な成人男性ランナー7名を対象に、時速14キロメートルのスピードでトレッドミル走行を実施させた。当初の計画通り、接地パターン2条件(前・後足部接地)、ピッチ(至適、±10%)を組み合わせた6条件、そして接地パターン2条件と体幹前傾(0゜、10゜)を組み合わせた4条件の計10条件の実験が終了した。走行中の三次元動作、地面反力、筋活動、内側腓腹筋およびヒラメ筋の超音波画像(筋束動態)について、データを取得した。現在、1.内側腓腹筋およびヒラメ筋の筋束・腱組織の動態、2.逆動力学法による関節キネティクス、の2点について分析を進めており、両者を統合することにより足関節底屈筋・腱によって産生される力学的仕事量を算出する必要がある。また、接地パターン2条件とピッチ3条件を組み合わせた6条件で走行させた際の酸素摂取動態を別実験にて取得した。この酸素摂取動態と筋・腱動態との関連について調査する必要がある。

Link information
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-21J10697
ID information
  • Grant number : 21J10697
  • Japan Grant Number (JGN) : JP21J10697