MISC

2019年7月

移植腎動脈狭窄による高血圧と移植腎機能障害を呈した1例

日本小児腎不全学会雑誌
  • 高木 陽子
  • ,
  • 三浦 健一郎
  • ,
  • 奥見 雅由
  • ,
  • 谷口 洋平
  • ,
  • 飯田 貴也
  • ,
  • 長澤 武
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  • 伴 英樹
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  • 白井 陽子
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  • 薮内 智朗
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  • 金子 直人
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  • 石塚 喜世伸
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  • 石井 徹子
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  • 森田 賢
  • ,
  • 高岩 正典
  • ,
  • 田辺 一成
  • ,
  • 服部 元史

39
開始ページ
184
終了ページ
187
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本小児腎不全学会

移植腎動脈狭窄(transplant renal artery stenosis:TRAS)は、移植腎機能低下や死亡の原因として重要であるが、小児での報告はまれである。症例は6歳男児。6ヵ月前に母をドナーとする血液型一致生体腎移植を施行した。移植4ヵ月後より高血圧と血清クレアチニン(Cre)の上昇を認め、バルサルタンにて血圧は改善傾向となるも血清Creのさらなる上昇を認めたため、精査加療目的に当院転院。移植腎生検で拒絶はなく、腎エコーで移植腎動脈吻合部付近の乱流や同部位の高速血流を認めたことからTRASを疑い、CT angiographyの吻合部狭窄の所見と併せて診断した。小児かつ単腎のため、放射線科・泌尿器科・循環器小児科連携のもと、経皮的バルーン腎動脈形成術(PTRA)を施行し、腎動脈狭窄と腎血流、血清Creの改善を得た。腎移植後高血圧ではTRASを鑑別する必要があり、初期評価としてエコー検査を行うことが重要である。(著者抄録)