2015年4月 - 2018年3月
衝撃波外傷(爆傷)における呼吸・循環動態の変動に関する中素神経の役割
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
爆弾テロで生じる衝撃波による損傷の解明は喫緊の課題である。ラット頭部への衝撃波による軽度脳損傷モデルを作成した。衝撃波を受けたラットの食事量、体重は受傷後3日間減少した。衝撃波損傷脳をIba-1抗体で染色したところ、3日後、1週間後までは染まらず、2週後から視床・視床下部で濃染され活性化マクロファージの増加が示唆された。この時期のラットの行動試験を行ったところ、強制水泳試験ではcontrol群と比較して有意に無動時間が延長し“うつ”状態になっている可能性が示唆された。Y迷路試験においては記憶力の低下が示唆された。これは爆傷受傷後の兵士等で報告されている脳損傷の動物モデルとなることが期待された。
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- 課題番号 : 15K15665