2018年
文学読解は社会的能力を高めるか?
人工知能学会全国大会論文集
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 2018
- 号
- 0
- 開始ページ
- 3D2OS7b02
- 終了ページ
- 3D2OS7b02
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11517/pjsai.JSAI2018.0_3D2OS7b02
- 出版者・発行元
- 一般社団法人 人工知能学会
<p>物語を読むことは、物語に記述された世界、登場人物が経験する出来事を疑似的に体験することであり、読者の脳の中で行われる現実世界のシミュレーションとも言える (米田, 2010; Mar & Oatley, 2008)。本研究では、小説を読むことによって社会的能力の向上がみられるかどうかを、教育介入前のプレテスト、介入直後のポストテスト、介入一ヵ月後のフォローアップテストを用いて検討した。小説読解トレーニングにおいて、ストレンジストーリー課題で心情理解の成績が向上したのに対し、アニメーション課題では、介入の効果が出なかったことから、近転移のみが見られることが明らかになった。社会的能力は、小説読解をトレーニングをしたときのみ向上することがわかった。本研究から、プレ・ポストデザインを用いた小説読解トレーニングによる社会的能力向上の長期的効果を明らかにした。</p>
- リンク情報
- ID情報
-
- DOI : 10.11517/pjsai.JSAI2018.0_3D2OS7b02
- CiNii Articles ID : 130007425455