2015年12月
【てんかん性wide-band EEGの記録と解析のコンセンサスへ:DC電位(緩電位)と高周波振動(HFO)】高周波振動(HFO)の実際の記録・解析
臨床神経生理学
- 巻
- 43
- 号
- 6
- 開始ページ
- 499
- 終了ページ
- 503
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本臨床神経生理学会
高周波振動(high-frequency oscillations:HFO)は、γ帯域を超える80Hz以上の脳波活動である。てんかん性HFOはてんかん原性領域の代理マーカーとして注目されており、てんかん外科の成績向上に貢献が期待されている。しかし、その記録法や判読法は施設によって差異が大きいのが現状である。HFOの記録にはサンプリング周波数2kHz以上、アンチエイリアシングフィルタ600Hz以上が推奨される。頭蓋内電極の接触面積は0.2〜5mm2が望ましい。HFOの適切な表示には、日本光電製ビューワの場合、モニタの水平ピクセル数1,920以上、高域遮断フィルタオフ、時定数0.001-0.003秒(低域遮断フィルタとして53-160Hz)、感度1〜5μV/mm、タイムスケール0.5〜1秒/ページが推奨される。コンピュータを用いたHFOのスペクトル解析と自動検出についても触れることにする。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1345-7101
- 医中誌Web ID : 2016149756