2016年4月 - 2020年3月
熱帯アフリカにおける畜産由来薬剤耐性菌発生の実態把握と対策の提案
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A) 基盤研究(A)
薬剤耐性菌は、人医療からだけではなく農業、とくに集約的な畜産業からも発生している。近年、先進国では薬剤耐性菌の発生が低下傾向にある。しかし、途上国は発生拡大傾向にあり、とくにアフリカでは実態把握も困難な状況である。本研究では、経済発展に伴い工業的な畜産業が拡大するウガンダを調査地として、畜産から発生する薬剤耐性菌の現状把握と無薬畜産を提案するためのプロバイオ候補菌探索を行った。家畜および畜産物からテトラサイクリン耐性が多く検出されたが、都市周辺の野鳥からESBL多剤耐性菌が検出され、公衆衛生上のリスクを明らかにした。また粗放な飼育形態の家禽および野鳥から抗菌性を示す乳酸菌を複数株選抜できた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16H02767
- 体系的課題番号 : JP16H02767
この研究課題の成果一覧
絞り込み
論文
2-
Foodborne pathogens and disease 17(11) 666-671 2020年6月 査読有り
-
Transboundary and Emerging Diseases 66(1) 317-326 2019年 査読有り