2003年3月
現代教師の日常性(Ⅱ)—Character of Modem Teacher in Daily Life (II)
大阪大学教育学年報
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- 巻
- 8
- 号
- 開始ページ
- 135
- 終了ページ
- 168
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- DOI
- 10.18910/9382
- 出版者・発行元
- 大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
type:紀要論文 Departmental Bulletin Paper
type:text
論文
教育という仕事にやりがいを感じているのに、やめたい。こんな矛盾した状態に多くの教師が追いこまれている。しかし、こうした状況こそ、いま多くの教師がおかれた現実である。いったい、そこにどんな問題状況が潜んでいるのか。そうした教師の日常性は、いったいどうなっているのか。これを明らかにすることが、本稿の目的である。これまで、こうした立場からアプローチした教師研究は、あまり多くはない。しかも、そのなかに現代教師の日常性、ないしは「教師たちのいま」を分析できる有効な枠組みは、ほとんどみあたらない。そこで、本稿では独自の分析枠組みを設定し、そのなかで現実の教師の姿をできるだけリアリティのあるかたちで描き出すことを試みた。教師は「教育者」であると同時に「職業人」である。この2つの側面を同じ枠組みのなかに設定して検討するという作業がまず1つの課題である。これに加えて、「教育者としての教師」をどう明らかにするかという課題がある。これについては、「教育理念(理想主義一現実主義)」と「教育実践(自信強一自信弱)」という2つの分析軸を使用して検討を行なった。この分析軸に関しては、いま変化のきわめて激しい時代状況ということもあり、教師の「生の声」を参考にして設定した。以上のような手続きを通じて、独自に設定した分析軸がどのくらい有効なのか検証するとともに、「教師たちのいま」を実証的に明らかにした。
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論文
教育という仕事にやりがいを感じているのに、やめたい。こんな矛盾した状態に多くの教師が追いこまれている。しかし、こうした状況こそ、いま多くの教師がおかれた現実である。いったい、そこにどんな問題状況が潜んでいるのか。そうした教師の日常性は、いったいどうなっているのか。これを明らかにすることが、本稿の目的である。これまで、こうした立場からアプローチした教師研究は、あまり多くはない。しかも、そのなかに現代教師の日常性、ないしは「教師たちのいま」を分析できる有効な枠組みは、ほとんどみあたらない。そこで、本稿では独自の分析枠組みを設定し、そのなかで現実の教師の姿をできるだけリアリティのあるかたちで描き出すことを試みた。教師は「教育者」であると同時に「職業人」である。この2つの側面を同じ枠組みのなかに設定して検討するという作業がまず1つの課題である。これに加えて、「教育者としての教師」をどう明らかにするかという課題がある。これについては、「教育理念(理想主義一現実主義)」と「教育実践(自信強一自信弱)」という2つの分析軸を使用して検討を行なった。この分析軸に関しては、いま変化のきわめて激しい時代状況ということもあり、教師の「生の声」を参考にして設定した。以上のような手続きを通じて、独自に設定した分析軸がどのくらい有効なのか検証するとともに、「教師たちのいま」を実証的に明らかにした。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18910/9382
- ISSN : 1341-9595
- CiNii Articles ID : 120004843572
- CiNii Books ID : AN1055404X
- CiNii Research ID : 1050282813411300480