2019年4月 - 2022年3月
室内音環境と聴覚情報処理特性が子育て家族のメンタルヘルスに及ぼす影響
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B) 基盤研究(B)
- 課題番号
- 19H01660
- 体系的課題番号
- JP19H01660
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 17,550,000円
- (直接経費)
- 13,500,000円
- (間接経費)
- 4,050,000円
本研究課題では、子育てに関わる家族が過ごす日常生活空間における音環境と、家族の聴覚特性(過敏・鈍麻など)が、家族全体のメンタルヘルスに与える影響を明らかにすることを目的とする。子育てをしている日常生活空間の音環境を音センサで測定し、子育てに関わる人の発達特性・感覚特性およびメンタルヘルスの問題との関連について評価した後、音環境保全対策を行い、感覚特性に応じて音環境がメンタルヘルスにどのような影響をもたらすか調べることで、子育てに関わる家族全体のメンタルヘルス改善につながる最適なメンタルヘルス支援対策を提案することを目的とする。
研究代表者が発達障害支援に関わっている東京都大島町の就学前の子どもを持つ家族を主な調査対象として予定していたが、分担研究者の上野らが、室内音環境の計測のためのウエアラブル音センサの測定精度を、従来の騒音計と比較したところ、現段階で入手できるウエアラブル音センサでは十分な精度が得られず、家庭内でウエアラブル音センサを用いた音環境測定は現段階では難しいと考えられた。そのため、音環境の測定は騒音計を設置して行うことが適当と考えられ、騒音計による音環境測定が可能な児童精神科病棟での調査の準備を進めている。分担研究者の土田がこれまで連携してきた三重県の児童精神科病棟において、上野らが音環境保全対策を行い、その前後での音環境調査や感覚特性、アクチグラフによる行動動態の評価を行うため準備を進めている。また、発達障害における感覚の問題に関して、支援者や一般市民の理解が深められるよう、和文総説を執筆し国内外の学会でも発表し、保育園で保育士向けの講座・ワークショップも行った。
研究代表者が発達障害支援に関わっている東京都大島町の就学前の子どもを持つ家族を主な調査対象として予定していたが、分担研究者の上野らが、室内音環境の計測のためのウエアラブル音センサの測定精度を、従来の騒音計と比較したところ、現段階で入手できるウエアラブル音センサでは十分な精度が得られず、家庭内でウエアラブル音センサを用いた音環境測定は現段階では難しいと考えられた。そのため、音環境の測定は騒音計を設置して行うことが適当と考えられ、騒音計による音環境測定が可能な児童精神科病棟での調査の準備を進めている。分担研究者の土田がこれまで連携してきた三重県の児童精神科病棟において、上野らが音環境保全対策を行い、その前後での音環境調査や感覚特性、アクチグラフによる行動動態の評価を行うため準備を進めている。また、発達障害における感覚の問題に関して、支援者や一般市民の理解が深められるよう、和文総説を執筆し国内外の学会でも発表し、保育園で保育士向けの講座・ワークショップも行った。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H01660
- 体系的課題番号 : JP19H01660