2017年4月 - 2020年3月
多様な神経疾患治療に応用可能な次世代型ダイレクトリプログラミング法の総合的開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、これまで培ってきたダイレクトリプログラミング技術を脳梗塞や神経変性疾患など多様な神経疾患への治療応用へ展開することが目的である。iPS細胞を誘導して神経系細胞を誘導するには少なくとも1-3ヶ月かかるのに比べ、このダイレクトリプログラミング法では2-3週間で神経系細胞を誘導することが可能である。in vivoで直接患者脳内のグリア細胞から目的の神経系細胞を誘導し神経ネットワークを再構築できれば、細胞移植治療で問題となる培地内の血清の持ち込みなどの感染リスクの回避できるなど利点が非常に多く、その成果の波及効果は高い。しかしながらまだこのダイレクトリプログラミング法によって誘導された神経系細胞の治療効果や腫瘍形成能は未知の部分が多く、in vivoの系を利用して評価していくことが非常に重要であると考えている。
今回計画している具体的な研究項目は、①マウス脳内グリア細胞に直接転写因子を導入し神経系細胞に誘導するin vivo ダイレクトリプログラミングを行い、その治療効果とGlia-vascular unitへの影響の評価、 ②低侵襲な経静脈的投与による脳内への遺伝子導入技術の確立 の2つである。
平成30年度は,平成29年度に作成したiN誘導マウスモデルの脳切片を作成し、iN細胞がどの程度誘導され脳内で分化、生着するかを評価を行った。その結果、レトロウイルスベクター導入して7日後、14日後にはDcx陽性神経前駆細胞が誘導され、50日後にはNeuN陽性成熟神経細胞が誘導されることが明らかになった。
今回計画している具体的な研究項目は、①マウス脳内グリア細胞に直接転写因子を導入し神経系細胞に誘導するin vivo ダイレクトリプログラミングを行い、その治療効果とGlia-vascular unitへの影響の評価、 ②低侵襲な経静脈的投与による脳内への遺伝子導入技術の確立 の2つである。
平成30年度は,平成29年度に作成したiN誘導マウスモデルの脳切片を作成し、iN細胞がどの程度誘導され脳内で分化、生着するかを評価を行った。その結果、レトロウイルスベクター導入して7日後、14日後にはDcx陽性神経前駆細胞が誘導され、50日後にはNeuN陽性成熟神経細胞が誘導されることが明らかになった。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K10827
この研究課題の成果一覧
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メディア報道
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山陽新聞 山陽新聞 2019年11月6日 新聞・雑誌
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NHK岡山 2019年10月20日 テレビ・ラジオ番組