2016年
従業員向け安全文化診断における職位の影響:石油精製・化学産業等大規模設備を有する事業所を中心として
安全工学
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- 巻
- 55
- 号
- 2
- 開始ページ
- 125
- 終了ページ
- 136
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.18943/safety.55.2_125
- 出版者・発行元
- 安全工学会
安全文化診断の結果を各事業所で活用する,あるいは安全文化に関連する評価・監査・調査を行う場合,安全文化の認識に対して職位がどのような影響を与えるかの理解が重要である.本研究では,独立して実施された事業所幹部向け安全文化調査及び従業員向け安全文化診断の比較(23 事業所)及び従業員向け安全文化診断(32 事業所)の職位間比較を行い,管理者層と現場従業員層の安全文化診断に対する回答傾向及びその関連を検討した.その結果,管理者層と現場従業員層では特に「組織統率」「積極関与」など「組織文化の基盤」に属する設問で乖離が大きくなること,設問の内容により管理者層と現場従業員層の回答が正の相関を示すものと無相関なものに分かれること,事業所幹部向け診断では従業員層による診断結果と設問によっては逆相関を示す項目が存在することなどを示した.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.18943/safety.55.2_125
- ISSN : 0570-4480
- CiNii Articles ID : 130005154194
- identifiers.cinii_nr_id : 9000240534603