論文

査読有り
2016年

安全文化診断手法の開発とその適用:―石油・化学産業等大規模設備を有する事業所を中心として―

安全工学
  • 東瀬 朗
  • ,
  • 三木 卓典
  • ,
  • 高野 研一

55
1
開始ページ
49
終了ページ
63
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.18943/safety.55.1_49
出版者・発行元
安全工学会

近年,石油精製・化学などに代表される大規模プロセス産業界の事業所では,安全文化の醸成レベルが労働災害及び重大な産業事故の発生に重要な役割を果たすことが認識されてきた.しかしながら安全文化の構成要素や重要な視点は産業界ごとに理解が異なり,その診断手法には未だ多くの課題がある.本研究においては,石油精製・化学産業を中心とした大規模プロセス産業に適用可能な事業所の安全文化を評価・可視化できる診断手法の開発を目指し,安全文化の8 軸モデルに基づく110 問のアンケートを作成し,火力発電所・石油精製・化学・ゴムなどの産業に属する86 事業所9 647 名から有効な回答を得た.その結果,本質問紙調査の結果から算出された安全文化総合指標が安全パフォーマンス(労働災害・設備災害)と負の相関を示すこと,並びに本診断が事業所の安全施策立案を効果的に行うための支援ツールとして活用できることが示唆された.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.18943/safety.55.1_49
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005159531
ID情報
  • DOI : 10.18943/safety.55.1_49
  • ISSN : 0570-4480
  • CiNii Articles ID : 130005159531
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000240534603

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