Jul, 2020 - Mar, 2024
個別製品レベルの大規模ミクロ・データに基づく新たな価格モデルの構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的研究(開拓) 挑戦的研究(開拓)
- Grant number
- 20K20510
- Japan Grant Number (JGN)
- JP20K20510
- Grant amount
-
- (Total)
- 26,000,000 Japanese Yen
- (Direct funding)
- 20,000,000 Japanese Yen
- (Indirect funding)
- 6,000,000 Japanese Yen
本研究では、まず個別製品レベルの大規模ミクロ・データを用いて価格設定についての新たな観察事実を示す。この際、ミクロ・データの特徴を生かし、ある製品・製品間関係の時間変化に着目した時系列方向と、ある時点の製品・製品間の状態・違いに着目した横断面方向の2方向から、製品価格の形成過程の特徴を解明する。その上で、新たな事実に基づき全く新しい価格モデルを構築する。研究実施計画として、本研究では(1)データ観察を通じた事実の解明、(2)新たな事実に基づいた新しい価格モデルの構築、(3)新しい価格モデルと従来の価格モデルの比較分析、(4)研究成果の発信、の4つの大きな柱を定めて研究を行っている。
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2021年度では、特に、(2)新たな事実に基づいた新しい価格モデルの構築、及び(3)新しい価格モデルと従来の価格モデルの比較分析、について大きな進展があった。この際、こうしたサーチ理論の枠組みに基づいて部分均衡モデルに加えて、一般均衡モデルを構築することができた。また、(1)データ観察を通じた事実の解明、については製品価格レベルの大規模データを購入することで、日本特有の製品価格と製品サイクルの関係を新たな事実として提示することができた。加えて、新たに購入したデータを用いて製品が市場で取り扱い店舗数を増やした後に、店舗数がやがて減少して、最終的に市場から退出するというマッチング・サイクルが存在することを明らかにした。この際、大企業の製品ほど、取り扱い店舗数が大きくなること、初期の取り扱い店舗数についの急速な増加が観察された。
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また、研究にあたっては、共同研究者である庄司俊章(研究分担者)、Mei Dong(研究協力者、メルボルン大学准教授)と複数回の打ち合わせをネットを通じて行うことで、プロジェクトの進展を適切に管理することができた。
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2021年度では、特に、(2)新たな事実に基づいた新しい価格モデルの構築、及び(3)新しい価格モデルと従来の価格モデルの比較分析、について大きな進展があった。この際、こうしたサーチ理論の枠組みに基づいて部分均衡モデルに加えて、一般均衡モデルを構築することができた。また、(1)データ観察を通じた事実の解明、については製品価格レベルの大規模データを購入することで、日本特有の製品価格と製品サイクルの関係を新たな事実として提示することができた。加えて、新たに購入したデータを用いて製品が市場で取り扱い店舗数を増やした後に、店舗数がやがて減少して、最終的に市場から退出するというマッチング・サイクルが存在することを明らかにした。この際、大企業の製品ほど、取り扱い店舗数が大きくなること、初期の取り扱い店舗数についの急速な増加が観察された。
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また、研究にあたっては、共同研究者である庄司俊章(研究分担者)、Mei Dong(研究協力者、メルボルン大学准教授)と複数回の打ち合わせをネットを通じて行うことで、プロジェクトの進展を適切に管理することができた。
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- ID information
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- Grant number : 20K20510
- Japan Grant Number (JGN) : JP20K20510