2016年12月
剣道経験年数の違いによる左右脚のアキレス腱の形態と力学的特性について
体育学研究
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- 巻
- 61
- 号
- 2
- 開始ページ
- 639‐649(J‐STAGE)
- 終了ページ
- 649
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.5432/jjpehss.16012
- 出版者・発行元
- (一社)日本体育学会
中段の構えで剣道を行っている小学生から成人の男性剣道実践者65名と、一般男子大学生20名(一般成人)を対象に、アキレス腱と腓腹筋の形態の左右差について調査を行った。剣道実践者は、剣道経験年数で初心者群(平均経験年数3年)22名、中堅者群(平均経験年数8年)21名、熟練者群(平均経験年数16年)22名に振り分けた。熟練剣道実践者ほどアキレス腱の形態(長さや太さ)の左右差が大きく、一般成人より剣道実践者の蹴り脚において、アキレス腱は細く、その組織スティフネスが低いという結果が得られた。特に剣道実践者における蹴り脚のアキレス腱組織の材質(スティフネスとヤング率)の低さは、剣道の動作やトレーニングの経験年数と関係する可能性があり、剣道実践者における蹴り脚のアキレス腱断裂の生じやすさに影響を及ぼしていると考えられた。左右脚で異なる剣道特有の動作やそのトレーニング経験によって、左右差が大きくなっていることが示唆された。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.5432/jjpehss.16012
- ISSN : 0484-6710
- eISSN : 1881-7718
- 医中誌Web ID : 2017129505
- J-Global ID : 201702216798025181