2010年 - 2012年
画像解析に基づくtissue dysoxia治療の実験的検討
文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C)
Palladium-porphyrinを使用したphosphorescence decay measurement system(OxyMap system)によりtissue dysoxiaの画像診断を行った。対象は、ウサギ(日本白色種JW/CSK)20匹を使用した。初年度の目標として、エンドトキシンショックモデル(LPS、Escherichia coli-055:B5、1mg/kg投与)を作成し、tissue dysoxiaの病態を検討した。その結果、1)回腸漿膜酸素分圧の低下、組織酸素分圧較差の持続的なマイナス較差が見られ、組織前後における著明な血流シャント現象の発現を認めた。2)血圧低下を反映し、全身のマクロの酸素代謝も著明な低下傾向が持続した。3)組織中における毛細血管間の酸素分圧の不均一性がPd-porphyrin phosphorescenceによる画像的解析により確認された。4)微小血栓の形成などDisseminated Intravascular Coagulationの病態を改善し、微小循環機能の調節に有用と考えられるアンチトロンビンの作用について検討したが、dysoxiaに関する明らかな改善効果は確認されなかった。5)人工酸素運搬体(リポソーム包埋型Hb、粒子径200nm)によるdysoxiaの改善効果については、現在、検討中である。微小循環蘇生に関する...
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- 課題番号 : 22592013