介護老人保健施設における薬剤管理に対する薬剤師を含む多職種連携事例の実際を通して、効果的な連携のあり方を検討することを目的とした。介護老人保健施設Ａにおける8事例を対象とし、半構造的面接調査を実施した。その結果、「入居時」は、薬剤の情報不足が課題であり、「入居中」の課題は、生活の状況と薬剤をどのように関連づけて判断するかということであり介護職も含んだ、速やかな連携が必要であった。「退居に向けて」は、退居後の環境変化による薬剤の継続困難が課題であった。