1995年
オープン・フィールド環境の操作による高血圧自然発症ラット(SHR)の移動活動の変化(共著)
動物心理学研究
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- 巻
- 45
- 号
- 2
- 開始ページ
- 35
- 終了ページ
- 42
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.2502/janip.45.35
- 出版者・発行元
- 日本動物心理学会
本実験では, オープン・フィールド場面に刺激対象を付加してSHRの移動活動量がどの程度変化するのかを調べた。被験体には21週齢のSHRの雄9匹と, 同じ週齢のウィスター・キョウト系ラット (WKY) の雄9匹とを使用した。オープン・フィールド装置を使用して, 何も配置しない (OPEN-FIELD), 玩具を配置する (+TOY), 仕切板を配置する (+PANEL), 玩具と仕切板の両方を入れる (+TOY & PANEL) という4つの環境条件を設けた。これらの条件下で, 移動活動量の測定を, 装置の内側と外側部分とで別個に行った。その結果, 内側と外側における移動活動量はSHRとWKYのいずれのラットでも, 玩具や仕切板を入れることで増加した。しかし, 環境刺激付加にともなう移動活動の増加の程度は, 内側部分でSHRよりもWKYの方が有意に大きかった。SHRの行動にはある程度まで環境刺激の付加に対する応答性を認めることができたものの, その応答性は健常なWKYに比べて低かった。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.2502/janip.45.35
- ISSN : 0916-8419
- CiNii Articles ID : 110003153210
- CiNii Books ID : AN10363631