東海村臨界事故に学ぶ緊急時の線量管理
第6回放射線防護医療研究会
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- 開催年月日
- 2010年12月
- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 開催地
- 札幌
- 国・地域
- 日本
東海村臨界事故は、原子力の緊急事態に関する対応を検討する貴重な材料と考えられる。第4回の放射線防護医療研究会では、臨界事故終息作業時の線量管理方法について考察を行った。その結果、40m程度から100m程度までの近距離の測定結果を基礎に、線量の再評価を行い、個人線量と比較し60$\sim$80\%程度の精度で一致することについて述べた。本報では、中性子線の高い線量場における作業の、線量評価等のための線量の目安について、(1)作業者の年間線量限度,(2)作業者の当該作業以外の線量,(3)測定誤差、の三点を考慮し、年間20mSvの2分の1の10mSv程度とすることにより、安全尤度をもって作業できることを確認するとともに、実際の線量管理を行ううえでの、両対数の利用できる範囲、測定点の数の持つ意味合いについて、東海村臨界事故を例として考察した。