
岩﨑 俊介
基本情報
- 所属
- なし
- 学位
-
理学博士(1991年3月 大阪大学)
- J-GLOBAL ID
- 200901080288343839
- researchmap会員ID
- 1000200823
- 外部リンク
大阪市福島区で生まれ、兵庫県伊丹市で育ちました。相手が関西弁でない場合は、標準語風のアクセントでしゃべるので、関西出身であることを明かすと驚かれます(名大時代、柳島直彦先生には「けしからんやっちゃ」と言われました)。
高槻中学校・高等学校時代は、生物部に属し、ほぼ毎月のように、週末にポンポン山や水無瀬川上流の川久保周辺に出かけていました。微生物班を作って、近くの池でプランクトンネットを引いたり、空中細菌や発光バクテリアの培養を行ったりしました。
名大4年生の時のフリーリサーチ(後期半年間の卒業研究)は、植物細胞の分化全能性に興味を持ったので、建部到先生の研究室(当時はS研と呼ばれていた)を選び、タバコ懸濁培養細胞BY-2のプロトプラストから原形質膜を単離する新しい方法を検討しました(これを元に2年後に大橋祐子先生が発表して下さいました:Misc参照)。
大学院は阪大の柴岡弘郎先生の研究室に進学しました。そもそも柴岡先生の研究内容に興味を持ったのは、建部先生が植物生理学の授業で、当時中央公論社から出ていた雑誌「自然」の1980年11月号に柴岡先生が書かれた総説「茎はどうして細長いか」を紹介して下さったのがきっかけです。早速図書館でコピーして読みましたが、大変魅力的な文章で、是非この先生の下で研究がしたいと思いました。
柴岡先生から与えられたテーマは、三橋-加藤美恵子先生と柴岡先生が1978年に発表された研究結果に基づくもので、アズキ上胚軸からの不定根形成がジベレリンによって阻害され、その際、根の原基を形成する皮層における細胞分裂が阻害されていることから、ジベレリンによる細胞分裂阻害の機構を、植物培養細胞系で調べるというものでした。実際の実験の指導は私よりも3か月早く助手として柴岡研に加わっていた福田裕穂さんにしていただきました。種々の培養細胞系を試して、結果的に福田さんのヒャクニチソウ単離葉肉細胞の系を材料とすることになりましたが、博士の学位取得までには紆余曲折があって、管状要素(道管・仮道管細胞)への分化には内生ブラシノステロイドの合成が正の制御因子として必要であることを明らかにしたことで、博士後期課程を満期退学して1年後に学位をいただくことができました。このあたりの事情は柴岡先生の著書「キミ見てみんか」に少々記述があります。
博士後期課程を満期退学した後2年間は研究生をしたのですが、その間は、内生ブラシノステロイドが分化誘導条件で増加することを示すための抽出・定量実験と、ブラシノステロイド依存的に発現変化する遺伝子をディファレンシャル・スクリーニングあるいはサブトラクション・スクリーニングによって同定しようとしました。前者については、横田孝雄先生からいただいたコシヒカリの種子を用いて、イネラミナジョイントテストによる生物検定を試みました。イネラミナジョイントは、後に新潟大学に赴任後に研究対象とすることになります。後者に関しては、マックス・プランクのジェフ・シェルの研究室に留学後、柴岡研に分子生物学の技術を導入された福田さんは、すでに東北大学に助教授として移ってしまっておられたので、cDNAクローニングの技術を、柴岡先生と親しかった名古屋大学農学部生化学制御研究施設の渡邊昭先生の研究室に習いに行きました。阪大時代は自宅で親のすねかじりだったのですが、研究生になって学振特別研究員も切れたので、多少なりとも学費の足しにするために、最初の1年間は、当時阪急中津駅の近くにあった「教文研ゼミナール」という予備校に毎週金曜日の午後2コマだけ「化学」を教えに行っていました。金曜日は授業があるため、月曜から木曜まで、2、3回に分けて名古屋に行きました。名古屋での宿泊先は当時院生だった荒川圭太さんが実験で遅くなったときのために借りていた下宿アパートにお世話になりました。名古屋で習ってきた技術を使って、柴岡研でひとりRNA抽出、cDNAライブラリー作製、サブトラクションを試みましたが、候補のファージクローンをいくつか拾ったところで時間切れとなりました。理研に移るに当たってそれらのクローンは捨ててしまったのですが、シークエンス確認とノーザン解析くらいやっておけば良かったと思います。
理研の基礎特研には研究生1年目と2年目の2回応募しました。1回目は事前の研究室訪問もせずに、ブラシノステロイド抽出・定量実験のテーマで植物生活環制御研究室(櫻井成主任研究員)に応募しましたが、書類審査で落ちました。2回目は博士学位取得後でしたが、植物分子生物学研究室(篠崎一雄主任研究員)に、事前の研究室訪問にも行って、cDNAクローニングのテーマで応募しました。こちらは書類審査に合格して、面接審査まで行くことができましたが、落ちてしまいました。しかし、1991年の年末になって、研究室に理研から電話があり、辞退者が出たため補欠採用となった旨を知らせてくれました。
理研ではシロイヌナズナの乾燥応答遺伝子rd22とrd17遺伝子のプロモーター解析を行いました。篠崎和子さんが実際の実験指導をして下さいました。
3年間の基礎特研の任期を半年残した1994年10月に、農林水産省農業生物資源研究所の光合成研究室(山本直樹室長)に異動しました。品種日本晴を用いて、イネの新規光応答遺伝子の単離と同定に関わりました。これらのクローンのうちの一つが、当時、動物で同定されたばかりのタンパク質の核輸送担体であるインポーティンαをコードしていることが分かり、新潟大学に赴任してから定年退職に至るまで植物における核-細胞質間輸送が重要な研究テーマの一つでした。
趣味は洋楽鑑賞で、昔活躍したアーティストが中心です。
研究分野
1経歴
6-
2004年4月 - 2026年3月
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1998年1月 - 2004年3月
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1996年6月 - 1997年12月
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1994年10月 - 1996年5月
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1992年4月 - 1994年9月
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1988年4月 - 1990年3月
学歴
7-
1990年4月 - 1992年3月
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1985年4月 - 1990年3月
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1983年4月 - 1985年3月
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1981年4月 - 1983年3月
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1979年4月 - 1981年3月
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1976年4月 - 1979年3月
委員歴
1-
2009年4月 - 2011年3月
論文
19-
PLANT BIOTECHNOLOGY 25(5) 447-455 2008年 査読有り
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PLANT PHYSIOLOGY 133(4) 1494-1503 2003年12月 査読有り
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JOURNAL OF BIOLOGICAL CHEMISTRY 276(12) 9322-9329 2001年3月 査読有り
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Planta 206(4) 657-665 1998年11月 査読有り
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 39(8) 879-884 1998年8月 査読有り
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PLANT MOLECULAR BIOLOGY 37(6) 1035-1043 1998年8月 査読有り
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Cloning of a cDNA encoding an importin-alpha and down-regulation of the gene by light in rice leavesGENE 212(2) 279-286 1998年6月 査読有り
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FEBS LETTERS 428(3) 259-262 1998年5月 査読有り
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Plant Physiol. 115(3) 1287-1287 1997年11月 査読有り
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PLANT CELL 9(10) 1859-1868 1997年10月 査読有り
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BIOCHIMICA ET BIOPHYSICA ACTA-GENE STRUCTURE AND EXPRESSION 1350(3) 240-246 1997年2月 査読有り
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GENE 185(2) 223-229 1997年2月 査読有り
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MOLECULAR AND GENERAL GENETICS 247(4) 391-398 1995年5月 査読有り
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JIRCAS Journal 1 69-79 1994年11月 査読有り
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RIKEN Review 6 23-24 1994年7月 査読有り
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 32(7) 1007-1014 1991年10月 査読有り
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PROTOPLASMA 143(2-3) 130-138 1988年 査読有り
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 27(4) 717-724 1986年6月 査読有り
MISC
31-
第64回 日本植物生理学会年会(仙台)講演要旨集 398-398 2023年3月3日 筆頭著者責任著者
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日本植物学会第73回大会 研究発表記録 215 2009年9月
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 649 2008年
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日本分子生物学会第30回年会(横浜) ポスター発表 2007年12月
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The 5th International Symposium of Rice Functional Genomics PO-033 2007年10月
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 551 2007年
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 693 2007年
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 48 S190-S190 2007年
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 48 S154-S154 2007年
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 668 2005年
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日本作物學會紀事 71(1) 306-307 2002年4月2日
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日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集 2002年
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PLANT AND CELL PHYSIOLOGY 43 S230-S230 2002年
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Plant and cell physiology 40 s67-s67 1999年3月
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Plant and cell physiology 39 S27-S27 1998年5月
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Plant and cell physiology 39 S130-S130 1998年5月
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日本植物学会大会研究発表記録 = Proceedings of the annual meeting of the Botanical Society of Japan 61 316-316 1997年9月
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PLANT PHYSIOLOGY 114(3) 1279-1279 1997年7月
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日本植物学会大会研究発表記録 = Proceedings of the annual meeting of the Botanical Society of Japan 60 278-278 1996年10月
書籍等出版物
2-
化学同人 2025年3月10日 (ISBN: 9784759823806)
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化学同人 2010年4月26日 (ISBN: 9784759814316)
共同研究・競争的資金等の研究課題
10-
公益財団法人 内田エネルギー科学振興財団 試験研究費助成 生物系 2024年6月 - 2025年3月
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公益財団法人 内田エネルギー科学振興財団 試験研究費助成 生物系 2022年6月 - 2023年3月
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内田エネルギー科学振興財団 試験研究助成 2005年
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日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 2003年 - 2004年
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内田エネルギー科学振興財団 試験研究助成 2004年
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住友財団 基礎科学研究助成 2001年 - 2003年
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文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C) 2001年 - 2003年
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文部科学省 科学研究費補助金(基盤研究(C)) 基盤研究(C) 1999年 - 2000年
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文部科学省 科学研究費補助金(奨励研究(A)) 奨励研究(A) 1997年 - 1998年
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日本学術振興会 奨励研究(A) 奨励研究(A) 1988年 - 1989年