基本情報

所属
北海道大学 大学院理学研究院 教授
(兼任) 脳科学研究教育センター
北海道大学人間知・脳・AI研究教育センター
University of Trento, Center for Mind/Brain Sciences 客員教授
学位
理学博士(東京大学)

J-GLOBAL ID
200901032376839173

外部リンク

Education
1976-1981 Faculty of Science - Department of Biology (Zoology), University of Tokyo
1981-1986 Graduate School of Science (Zoology), University of Tokyo

Research Career
1986-1989 Research Associate, Zoological Institute, University of Tokyo
1989-1990 Research Fellow (Alexander von Humboldt Foundation, Germany) at University of Bremen
1990-1992 Research Fellow (Swedish Institute) at Karolinska Institute (Nobel Institute for Neurophysiology)
1992-1995 Research Associate at Sophia University (Life Science Institute)
1995-2005 Associate Professor at Nagoya University (Graduate School of Bioagricultural Sciences), Nagoya, JAPAN
2006- Associate Professor at Hokkaido University, Sapporo, JAPAN
2007- Professor at Hokkaido University (present position)

鳥を対象として、認知脳科学と行動生態学を統合する研究を進めています。最適採餌理論(Optimal foraging theory)と選択理論(Choice theory)を基盤として、行動経済学(Behavioral Economics)を一般化することが目的です。 当面は利潤率(profitability)の予期推定と、対応法則(matching law)に基づく選択、そして主観的時間経過の脳内機構(アルゴリズム)の解明を目指しています。

現実には、ヒトを含めて多くの動物の行動が、経済的な合理性から逸脱しています。 直近の利益から回避することで、長期的な適応度(fitness)を高めているからです。 将来的には、"コンコルドの誤信"(Concord fallacy)・"逆たかり"行動(contra-freeloading)・利他行動(altruism)など、経済的に逸脱する行動の機構を研究の中心に据えることになります。

基底核(側坐核)と大脳連合野(弓外套)の機能に着目しています。弓外套は、哺乳類の前頭前野に相当する機能を担う構造として、鳥の脳に独自に発達した領域です。行動実験・局所脳破壊実験・ニューロン活動の解析を中心に進めてきました。 今後はこれに加えて、行動薬理学実験・分子生物学的手法を統合的に運用しようと考えています。

鳥は恐竜と同じく双弓類に属し、我々霊長類(哺乳類:単弓類)とは独立に大脳化を進めた動物です。われわれ霊長類とかれら鳥は約3億年前(古生代石炭紀)に分岐して以来、似通った生態的条件のもとに似通った生存戦略をとりながら、互いにエイリアンであり続けました。系統は異なっていても、同じ選択圧のもとでは、類似した知性が生まれるのだろうか・・・それとも、系統的拘束はきわめて強く、知性は祖先のあり方に縛られてしまうのだろうか・・・ 鳥の心の研究は我々ヒトの知性の進化的起源を問うことに等しいのです。

動物行動学・心理学・脳科学など、多様な行動科学の統合が必要です。これを通して、「動物の適応度を高める形質として進化したはずの行動が、薬物依存・攻撃性の亢進などの一見、不合理で非適応的な行為を生み出してしまうのか」、「単なる病理的現象であって本質的に治癒できるものなのか」、「それとも隠れた適応度を持つ行動の副産物であって、原則的に避けられないものなのか」、この問題にきちんとした答えを出して行きたいと考えています。

受賞

  2

MISC

  62

書籍等出版物

  2

共同研究・競争的資金等の研究課題

  21