2015年11月
研修環境の違いによる研修歯科医の学びの解明 省察の観点からの質的アプローチ
日本総合歯科学会雑誌
- 巻
- 号
- 7
- 開始ページ
- 30
- 終了ページ
- 35
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本総合歯科学会
本研究は,研修歯科医が大学病院や外部の研修施設のそれぞれにおいて,どのような事象から学びを得ているのかについて質的に解析を行った。広島大学病院研修歯科医35名を対象に,研修終了時のSignificant Event Analysis口頭プレゼンテーションを実施し,その逐語録をもとにSteps for Coding and Theorizationにて分析した。これにより生成された理論記述より研修歯科医が学びを得る事象についての概念を抽出した。その結果,大学病院では「指導歯科医との関係性」,「大学病院の専門性」,「自己評価による成長」,外部の研修施設では「スタッフの一員」,「他職種との関係性」,「できないことへの気付き」となった。この結果から,より効果的な学習方略の立案につながると考えられる。(著者抄録)
- ID情報
-
- 医中誌Web ID : 2017041451