前川美行

J-GLOBALへ         更新日: 18/08/03 13:13
 
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研究者氏名
前川美行
 
マエカワ ミユキ
所属
東洋英和女学院大学
部署
人間科学部 人間科学科
職名
教授
学位
教育学博士(京都大学)

プロフィール

大阪大学博士課程前期修了
京都大学博士(教育学)

2008年4月 東洋英和女学院大学人間科学部人間科学科 准教授
2016年4月 同 教授

研究分野

 
 

経歴

 
1986年4月
 - 
現在
一般社団法人 山王教育研究所
 
 
 - 
現在
東洋英和女学院大学 人間科学部 教授
 
2011年4月
 - 
2013年3月
慶応義塾大学 文学部 非常勤講師
 
2010年4月
 - 
2013年3月
京都大学大学院 教育学研究科附属臨床教育実践研究センター 客員准教授
 

学歴

 
 
 - 
現在
大阪大学大学院 人間科学研究科 
 

委員歴

 
2017年7月
 - 
現在
日本箱庭療法学会  編集委員
 

受賞

 
 
日本箱庭療法学会 河合隼雄賞
 

論文

 
自閉症スペクトラムにおける夢と身体の構造化ーランダムなイメージをまとめる”自分のもの”という枠に気づくことー
前川美行
臨床ユング心理学研究   3(1) 41-52   2018年3月   [査読有り]
前川 美行
箱庭療法学研究   30(1) 17-29   2017年   [査読有り]
<p>本論文は,自閉症スペクトラム特性を持つ成人女性の描画および箱庭の展開と変容の考察である。クライエントは虐待を受けていた人であるが,自閉症スペクトラム障害(ASD)特性を持つことによる問題,すなわち相互交流・意思疎通・想像力の問題や常同的行動と限局された興味により生じた問題として理解することができた。初めの2年間の面接では硬い殻が破れるかのように急激な変化が起こり混乱したが,その後穏やかな交流や常同的表現を反復した。そして第Ⅴ期に箱庭の中にランドマークと呼べるような大木を置いたことで空...
自分を切り出すこと―主体の確立と塗り絵―
前川美行
臨床ユング心理学研究   1(1) 5-20   2016年3月   [査読有り]
抑うつ状態が遷延していた中年男性が,家族から向けられた激しい怒りに打たれ,主体を確立するまでの心理療法過程を「塗り絵」の変化とともに考察した.依存的で行動を起こさず,寝転がったまま過ごしていた男性は,判断し行動する主体としての働きが弱かった.少し動き始めた彼に対して筆者が勧めた「塗り絵」には心理的安定効果のみではなく,変容過程を明確にする意義があった.太く枠をなぞり濃く塗り込んでいた初期から,塗らない箇所ができたことによる「白」の出現,さらに描線や影が薄くなった変化を前川は心理的変容と関連...
前川 美行
死生学年報   107-126   2016年   [査読有り]
前川 美行
臨床ユング心理学研究 : Japanese journal of Jungian psychology : practice and clinical issues   1(1) 5-20   2015年9月   [査読有り]

Misc

 
前川 美行
死生学年報   229-231   2012年
前川 美行
東洋英和女学院大学心理相談室紀要 = Toyo Eiwa University Journal of Clinical Psychology   13 1-3   2009年

書籍等出版物

 
「アトピー性皮膚炎に苦しむ青年期女性の夢と言葉」『ユング派心理療法』 
前川美行 (担当:共著, 範囲:第Ⅱ部第7章)
ミネルヴァ書房   2013年3月   
アトピー性皮膚炎が悪化して身体症状のさまざまな苦しみを抱えた青年期女性が,心理療法を通して回復して,新たな人生を踏み出すまでの過程を青年期心性に焦点を当てて紹介した.青年期の「もう一人の私」としての自分を見つめる自己関係の視点が夢を語ることによって育つ経過を考察したものである.本書は,現代日本のユング派の心理療法ケースを,ユング派心理療法家河合俊雄が解説するもので,筆者のケースは,夢と言葉の展開がみられる典型的なケースとして紹介されている. (pp.201-218)全295ページ
心理療法における偶発事
前川美行
創元社   2010年2月   
『こころの日曜日(4)』
前川美行 (担当:共著)
法研   1996年1月   
心理カウンセリング啓蒙書.読むだけで気持ちが楽になることを目指して42人のカウンセラーが共同執筆した4巻目.前川は,カウンセリング経過の中で,封印していた「できる自分」「幸せな自分」の記憶がよみがえり,新たな自己イメージが生まれたプロセスを一般読者に向けて創作事例を用いて紹介した. (pp.50-51)
「社員相談室」『臨床心理士職域ガイド』(『こころの科学』増刊号)
前川美行
日本評論社   1995年7月   
産業臨床の実際について概説した.職場の人間関係,職業適性,性格や性に関する悩み,抑うつ状態や心身症的な問題などさまざまな問題が持ち込まれるが,いずれもクライエントが社会人であることの尊重が重要である.継続的カウンセリングのほか,上司へのコンサルテーション,環境調整も行い,専門家として専門性を発揮しつつも,総合的に把握する能力や生活や仕事についての想像力や柔軟な姿勢,謙虚さや社会常識が求められる.信頼を得て連携を図ることが,メンタルヘルスの充実に不可欠なことを考察した.
心理臨床学大系10巻『適応障害の心理臨床』
前川美行 (担当:共著)
金子書房   1992年2月   
安香宏・小川捷之・空井健三編集 第Ⅲ章「職場不適応」担当 企業内で勤務するカウンセラーの立場から,企業におけるメンタルヘルスの必要性を現代社会の変化との関係から述べ,カウンセリングルームに持ち込まれる不適応の問題を分類して考察した.これまで人事や労務担当者が行うことが多かったカウンセリング業務に新たに臨床心理士が専門家として勤務することの意味,問題及び可能性を社内での情報管理や連携という視点から論じた.   

講演・口頭発表等

 
高野 祥子, 前川 美行, 東山 紘久, 河合 俊雄, 森田 慎
箱庭療法学研究   2017年   
現代の事例として、ある青年の箱庭療法経過を提示し、ディスカッションした。
発達障害のイメージ表現と内的体験 ―常同的な繰り返しによる遊び―
前川美行
日本箱庭療法学会 第29回大会   2015年10月   日本箱庭療法学会
成人の自閉症スペクトラム(アスペルガー)の特徴を持つ女性との心理療法過程.スムーズに流れない言語交流を続けながら描画(スクイグル)・箱庭を導入して心理療法を継続したところ,生活面や行動面の改善および心理的交流面でも大きな変化が見られた.ほとんど意味がない繰り返しのように思われた約100枚の描画や箱庭作品全体を詳細に検討し,そこに表れていた展開を示し考察した.イメージ表現は言語と別次元で時に激しく揺れながら変容を続けていたことと,心理的変容の時期や方向性と深く関連していたことが認められた.す...
ADHD成人女性のイメージ表現と変容過程 -こぼれ落ちる体験がイメージにより析出するまで-
前川美行
日本心理臨床学会 第34回大会   2015年9月   日本心理臨床学会
「体験が残らない・片付けられない・人とうまくいかない」という訴えと独特の感覚特性を特徴とする成人ADHDの心理療法を提示し,①イメージ表現の特徴と変容の面接経過との関連.②クライエントの主体性に働きかけ,個としての確立を促す心理療法におけるイメージ表現の意義を考察した.主体としての自己感の弱さにより,記憶や体験が自己との関係で繋ぎ止められず,時間軸や思いの軸のもとにネットワーク的に感情が立ち現れることが難しかった女性が,会話中心で適宜箱庭や夢・描画等イメージを媒介とする心理療法によって,セ...
風景構成法の持つ空間構成性と身体性-視点移動と遠近法-
前川美行
日本心理臨床学会第 32 回秋季大会   2013年8月   日本心理臨床学会
抄録集p.166. 口頭発表に必要な「理論的独自性」が認められ口頭発表枠を得て,描画法理解に関する新しい視点を理論的に提起した.すなわち「臨床家が病理として捉えがちな描画特徴には,病理ではなく健康さの現れもあるのではないか」との仮説の提示である.着眼点の興味深さと今後の実証研究への期待が指定討論者より述べられ,深まった.
針を抜く夢について―刺さるもの・貼りつくもの―
前川美行
日本ユング心理学会 第2回大会   2013年6月   日本ユング心理学会
大震災被災者の心理療法事例の事例研究発表.被災体験を自分自身の成長に生かした心理療法の経過を,夢の変容過程を通して考察した.それは現代社会と主体のあり方についての考察でもある.フロアからは,針と女性の関係,また針の象徴的意味について多様な角度から意見が述べられ,活発な議論となり,今後の前川による考察の展開への期待が多数寄せられた.

担当経験のある科目

 
 

競争的資金等の研究課題

 
心理療法場面にみられる象徴化機能の現代的問題に関する臨床心理学的研究―事例から―
京都大学こころの未来研究センター: 京都大学こころの未来研究センター一般公募研究プロジェクト(連携研究)
研究期間: 2013年4月 - 2016年3月    代表者: 前川美行
高度情報化社会におけるイメージ表現と身体性に関する臨床心理学的研究
東洋英和女学院大学: 東洋英和女学院大学研究助成
研究期間: 2013年4月 - 2015年3月    代表者: 前川美行
心理療法における偶発事-破壊性と力―(博士学位論文の公開)
文部科学省 : 科学研究費補助金(研究成果公開促進費)
研究期間: 2009年4月 - 2010年3月    代表者: 前川美行
本書は、従来,因果的思考で説明できないために看過されてきた「偶発事」について,事例を通して詳細に検討し,偶発事が心理療法の治癒機序の本質に関わるものであることを,新たに考察・理論化したものである.臨床家の間で重視されているにもかかわらず,一般化が不可能で理論化になじみにくいゆえに,「単なる例外」や「不注意」として,探求されずにきた偶発事を,生物学のin vivo とin vitroという視点を新たに用いて,心理療法事例を提示し,考察した. (事例部分は,学術誌掲載論文3編を偶発事の視点から...