2018年4月 - 2022年3月
雇用期間の有限性を考慮したマクロ動学モデルの構築と雇用変動の研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 若手研究
本研究では,明示的な雇用期間を伴うモデルを構築し,雇用変動の分析を行なった。明示的な雇用期間の仮定は,振動を伴う雇用変動をもたらすことが確認された。雇用契約期間が長い経済では,新規雇用者が経済変動の影響を受けやすくなる事が示された。また,長期雇用者と短期雇用者が存在するとき,短期雇用比率の上昇によって,全体の雇用変動が大きくなる事が示された。さらに,採用費用の増大や離職率の低下によって,雇用変動が小さくなることが示された。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K12808
- 体系的番号 : JP18K12808