2016年4月 - 2018年3月
がん微小環境の制御による腫瘍浸潤免疫細胞の誘導と新規がん免疫療法への応用
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
本研究の目的は、がん微小環境の人工的制御により腫瘍局所への免疫細胞浸潤、異所性リンパ様組織形成を効率よく誘導する方法を開発することである。マウス移植腫瘍モデルを用いて、ケモカインCCL21・CXCL13による微小環境制御の腫瘍増殖、免疫細胞浸潤に対する影響を検討した。CCL21・CXCL13を強制発現した細胞株をマウスに移植したところ、腫瘍の増殖速度低下、マウスの生存期間延長を認めた。また、CXCL13・CCL21の強制発現は腫瘍局所へのT細胞・B細胞浸潤を誘導したが、異所性リンパ様組織は形成されなかった。今後も、他のケモカイン・サイトカインに関して引き続き検討する予定である。
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- 課題番号 : 16K15601
- 体系的課題番号 : JP16K15601