2009年 - 2011年
聞き手の理解を促す説明活動の認知情報処理モデルの構築と実証
文部科学省 科学研究費補助金(若手研究(B)) 若手研究(B)
- 課題番号
- 21730512
- 体系的課題番号
- JP21730512
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 2,080,000円
- (直接経費)
- 1,600,000円
- (間接経費)
- 480,000円
- 資金種別
- 競争的資金
平成23年度は、本研究における最終年度である。研究計画では、これまでの研究期間(H21~22)における研究テーマ(説明プランニングの質の検討、説明プランニングの違いによるわかりやすさの検討)から得られた知見を統合することを目的として設定していた。これは、これまでに得られた研究成果に基づき聞き手にとってわかりやすい説明を行うために必要なプロセスを検証し、それを社会に還元することを目的としたものである。研究成果の社会還元に際して、H23においては研究対象とする説明場面の変更を行っている。これまでの研究においては、主にコンピュータ操作場面を研究対象とし、説明者と学習者が一対一の場面のみに注目してきた。ここで、近年の教育場面における説明活動への注目の高まり(教育の質保証、PISAなど)に合わせて、教育場面における説明(教授活動)のわかりやすさに関する検討を行った。具体的な手続きとして、大学生に対して、わかりやすい授業のあり方に関する議論を行わせ、さらに、学生の観点に基づく授業評価アンケートの評価項目作成・実施を行わせた(投稿中)。まず、大学生の授業評価観点として、わかりやすさに関する項目として「聞き取りやすさ」「双方向性」「学生の理解度に対する配慮」などが見られた。この結果は、説明者は聞き手の「目的」「理解度」「置かれた状況」に基づき、適切な説明内容の取捨選択が必要であることを示して...
- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 21730512
- 体系的課題番号 : JP21730512