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2012年9月1日

花成ホルモンーフロリゲンーとその受容体の構造解析からみえてきたフロリゲン構能の分子基盤

化学と生物
  • 田岡 健一郎
  • ,
  • 大木 出
  • ,
  • 辻 寛之
  • ,
  • 児嶋 長次郎
  • ,
  • 島本 功

50
9
開始ページ
654
終了ページ
659
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.1271/kagakutoseibutsu.50.654
出版者・発行元
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry

花成ホルモン・フロリゲンは,「日長変化の刺激により葉で合成され,維管束を通って茎頂へと運ばれ,花芽形成を誘導するホルモン」として1930年代に提唱された.その後,長い間その分子実体は謎であったが,2007年に筆者らを含むいくつかの研究グループから,シロイヌナズナFT/イネHd3aタンパク質がフロリゲンであることを強く支持する結果が出された.しかし,茎頂へと運ばれたFT/Hd3aタンパク質の細胞内での役割は不明であった.2011年にわれわれは,Hd3aとその受容体14-3-3と転写因子OsFD1からなる複合体の構造と機能を明らかにした.本稿では,フロリゲン活性化複合体の研究を中心にその経緯を紹介し,構造解析から見えてきたフロリゲン機能の分子基盤について解説する.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.1271/kagakutoseibutsu.50.654
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10031123207
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00037573
ID情報
  • DOI : 10.1271/kagakutoseibutsu.50.654
  • ISSN : 0453-073X
  • CiNii Articles ID : 10031123207
  • CiNii Books ID : AN00037573
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000238234393

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