論文

査読有り
2015年9月

原子力機構における加速器駆動核変換システム研究開発に関する最近の活動

Proceedings of 21st International Conference \& Exhibition; Nuclear Fuel Cycle for a Low-Carbon Future (GLOBAL 2015) (USB Flash Drive)
  • 菅原 隆徳
  • ,
  • 西原 健司
  • ,
  • 武井 早憲
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  • 岩元 大樹
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  • 大泉 昭人
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  • 佐々 敏信
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  • 辻本 和文

開始ページ
648
終了ページ
656
記述言語
英語
掲載種別

原子力機構では、高レベル放射性廃棄物から分離されるマイナーアクチノイドを核変換することを目的に、加速器駆動核変換システム(ADS)の検討を行っている。ADSは加速器と原子炉を組み合わせたシステムのため、様々な固有の研究開発項目がある。ここでは、より成立性および信頼性の高いADS概念を得るために行われている最新の2つの活動について報告する。成立性については、ビーム窓の設計が重要な課題の一つとなっている。ビーム窓の設計条件を緩和する、すなわち陽子ビーム電流値を下げるため、未臨界度調整機構を導入した炉心概念の検討を行った。その結果、例えば制御棒を導入することにより、陽子ビーム電流値を従来設計の20mAから10mAに下げることができることを示した。信頼性については、ビームトリップ頻度の問題が挙げられる。本研究では、加速器二台構成概念を提案した。この概念に対して、J-PARCリニアックの運転データおよびモンテカルロ法を用いてビームトリップ頻度を評価した。これらの評価の結果、加速器二台構成概念は、より信頼性の高いADS加速器の運転を可能とすることが示された。

リンク情報
URL
https://jopss.jaea.go.jp/search/servlet/search?5050655

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