論文

2008年

検索容易性の経験が社会・認知的判断に及ぼす効果

放送大学研究年報
  • 森 津太子

26
開始ページ
47
終了ページ
54
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
放送大学

社会的判断や認知的判断を予測するモデルの多くは、判断時に想起する情報の内容のみに注目している。そのため、情報想起に伴って経験される主観的な経験がそれ自体で重要な情報源となっていることが見過ごされている。ここでいう主観的経験には、「検索容易性」「舌端現象」「親近感」「既知感」「知覚的流暢性」などが含まれる。このうち、情報再生時の容易さや困難さを表す「検索容易性/困難性」は、ここ20年程の間、特に社会的認知の領域で中もされてきた。本論文は、この検索容易性に焦点をあて、社会的判断や認知的判断においてこの経験がどのような役割を果たすかをレビューした。さらに、最後のセクションでは、他の認知的な主観的経験や感情的経験との統合の可能性について議論した。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110007094337
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10019636
ID情報
  • ISSN : 0911-4505
  • CiNii Articles ID : 110007094337
  • CiNii Books ID : AN10019636
  • identifiers.cinii_nr_id : 9000006913591

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